映画「県庁の星」香川ロケ撮影順調

役所と民間企業のギャップをコメディータッチで描いた桂望実さん原作の「県庁の星」の映画ロケが、十月下旬から香川県庁などで行われている。主演は、人気俳優の織田裕二さんと柴咲コウさん。来年二月の全国公開に向け、撮影が順調に進んでいる。

　物語の主人公は、売上不振に悩むスーパーに派遣されたエリート県庁職員（織田さん）。勝手の違う民間企業で悪戦苦闘しながらも、パート店員（柴咲さん）とともに店の再建に乗り出す姿をコミカルに描いている。

　原作小説は八月末の発売以来、十一万部の売り上げを記録。監督は「エンジン」「白い巨塔」などのヒットドラマを手掛けた西谷弘さんが務める。

　十月二十七―二十九日の県庁ロケでは、副知事室や展望室などで庁内のシーンを撮影したほか、庁舎をバックに風になびく県旗を収録。十一月十日には、織田さんや柴咲さんらが来県し、高松市内の百貨店でスーパーの場面などを撮った。

　ロケは県観光協会などが進める香川フィルムコミッション事業の一環として誘致。八月に制作会社からロケ地探しの依頼があり、九月になって制作担当者や西谷監督が県庁を訪れ決定した。

　クランクアップは、十二月上旬の県内ロケを終えて迎える予定。二〇〇六年二月二十五日から、全国の東宝洋画系で一斉公開される。

（四国新聞　2005/11/12）
県内ロケ撮影順調－映画「県庁の星」