“特撮の神様”円谷監督の幻のフィルム発見!
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1940 東宝 白黒(50分)
監督/木村荘十二 特撮監督/円谷英二
出演/手塚勝巳、藤田進、宇野重吉
“特撮の神様”円谷監督の幻のフィルム発見…
初特撮の映画「海軍爆撃隊」
ゴジラやウルトラマンを生み出し「特撮の神様」と呼ばれた故・円谷英二監督が初めて特撮監督を手掛けた映画「海軍爆撃隊」(1940年)の短縮版フィルムが15日までに、京都府の収集家宅から見つかった。
軍部に対する協力としてGHQなどから追及されるのを恐れた関係者が戦後、破棄したとみられていた“幻の作品”。10月24日から京都市内で開かれる第5回京都映画祭で一般上映される。
映画祭事務局によると、作品は海軍省(当時)の後援で東宝が制作した映画。中国を舞台に、海軍の爆撃機による空中戦を、ミニチュアの飛行機と海軍の空撮映像を組み合わせて実写さながらに描いている。
大阪芸術大映像学科の太田米男教授が昨年、京都府内の収集家宅で確認、老朽化していたフィルムを同大学が修復した。フィルムは元の映画(78分)より約25分短い短縮版。事務局は「海軍のPR映画として全国各地で上映されていたのでは」としている。
映画祭の中島貞男総合プロデューサーは「ミニチュアと実写のバランスが見事で、ゴジラなど後の作品につながる貴重な映像」と話している。
[SANSPO.COM 2006/09/15]
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